今日(1月30日),6年生は,東星学園小学校にて最後のグループワークに取り組みました。
本日の参加児童数は15名。担任,副担任にも手伝っていただきながら,私(大矢)がファシリテートしました。
取り組んだワークは,『人間コピー機』と『数字合わせ』。
どちらのワークも,正保春彦著『心を育てるグループワーク』(金子書房)に掲載されているものです。
最初のワーク『人間コピー機』は,
【準備するもの】
「もとになる絵」(元同僚の黒木宏作)1枚(これは教室の外の廊下に掲示)
白い紙を各グループに1枚ずつ
鉛筆またはシャーペンおよび消しゴムを児童が持参
【進め方】
①5名ずつ3グループに分ける。
②グループ内で,絵を見に行く人3名と,絵を描く人2名を話し合いで決める。
③各グループごとに,見に行く人3名は順番を決め,代わる代わる,廊下に掲示してある「もとになる絵」を見に行き,絵を描く人に情報を伝える。
④15分で完成させる。
以上です。
「もとになる絵」(左上)と各グループ(右上1班,左下2班,右下3判)は,以下の通りです。
副担任をしている図工の先生の審査の結果,
3班が「よく似ている章」
2班が「ユニーク賞」
1班が「審査員(副担任の先生)賞」
という結果になりました。
各班に対して全員で拍手を送りました。
もう一つのワーク『数字合わせ』は,
【準備】
トランプを人数分枚数(今回はスペードとクローバーの中から16枚を使用)
椅子を横2列,縦8列に並べておく
【進め方】
①トランプを各自に1枚ずつ配布し,自分の数を確認したらポケットにしまう。このとき,他人に自分の数を知られないようにする。
②以下のように児童に伝える。
・これから各自に4本足か6本足の生き物を想像してもらいます。
・自分に配られたトランプの数は,これからあなたに想像してもらう生き物の,大きさを表していることにします。
・たとえば,1が配られた人は,ネズミなどを想像するといいでしょうし,他の生き物でも構いません。K(13)が配られた人は,カバとかキリンを想像するといいかもしれません。他の動物でも構いません。
・想像できましたか。それでは,これから教室内を歩き回って,二人組を作り,自分の想像した生き物を伝え合ってください。
・話し合いは,必ず二人組で行なってください。三人以上で話し合うことはできません。
・相手と自分の想像している生き物の大きさが近い(同じ生き物の場合はもちろん)と思ったら,二人組になってペアを組みます。
・相手と自分の創造している生きものの大きさが近くない場合は,二人組を崩し,別の人と二人組を作って同じことを繰り返します。大きさが近い人とペアができるまで続けます。
・ペアでき腰かける椅子は2人で相談して,決めて下さい。一番前が最も小さい生き物,一番後ろが最も大きな生き物になるように座りたいと思います。
・たとえば,犬とかタヌキとかならば,まあ,だいたい真ん中か少し前みたいな感じです。
・ペアで座っているとき,前後のペアと生き物の名前を情報交換しても構いません。大きさが前後していたら,腰かける椅子を変えてください。
・全員がペアになって腰かけることが出来たら,私が順番に前から生き物の名前と番号を聞いていきます。
ザっとこんな感じです。
こちらのワークも,6年生の参加児童たちは非常によく取り組み,順番の完成度も高いものとなりました。
今回のワークは,感受性を高めること,伝えようとする気持ち・わかろうとする気持ちの良さに気づくこと,グループの中での責任遂行などが目的です。
6年生の児童の成長は著しいと思いました。
※各ワークの詳細は,正保春彦著『心を育てるグループワーク』(金子書房)p.116~119に掲載があります。
校長 大矢正則