校長からのメッセージ

出会いを待ち望んでいます

東星学園中学校・高等学校
校長 大矢正則

東星学園はカトリック・ミッションスクールです。従来、ミッションスクールというと、男女別学が普通でした。しかし、現代の社会では、男女協働が当たり前のこととなっています。東星学園は、そうした社会の変化に対応し、首都圏では唯一の小中高一貫男女共学カトリック・ミッションスクール(幼稚園併設)として2008年に生まれ変わりました。

よりよい教育を実現するためならば、今後も変えられるものは変えてゆく勇気を私たちは持っています。同時に、変えてはならないものも私たちは持っています。それは、東星学園の創立者ヨゼフ・フロジャク神父の生き方を、教職員一同が常に振り返り、それに倣うことであり、また、その生き方のすばらしさを生徒に伝えていくことです。

「わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(聖書より)。フロジャク神父は、イエス様のこの呼びかけに応えることに生涯を捧げました。他者のために、特に、苦しんでいる人、困っている人、悩んでいる人のために祈り、働くことがフロジャク神父の生涯でした。

ところで、現代は大変生きづらい社会になってきており、ある意味ですべての人が多かれ少なかれ何らかの苦しみを抱え、困っているといっても過言ではないでしょう。したがって、すべての人に対して援助が必要になってきています。特に子どもたちには特別な援助が必要です。

しかし、どのような援助が必要であるのかは、問題の質によっても異なりますし、生徒一人ひとりの個性によっても異なります。私たちは、より的確な教育的援助ができるよう、授業においても行事においても、また、日常においてもきめ細かな関わりを子どもたちと持ってまいります。

人間は一人ひとりが創造主である神の最高傑作です。そして一人ひとりがユニークな存在です。だからこそ、関わり合うことが必要であり、意味があり、関わり合うことによって新しい何かが生み出されます。子どもも教職員も関わり合うことを通してともに育ち合っていきます。これこそが、神様がお望みになっている、成長であり、刷新です。

私たち東星学園の教職員一同は、一人ひとりの子どもとの出会いと関わりを喜びとして、協働するチームです。お子さま方との新しい出会いを待ち望んでいます。

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