3月12日、第85回東星学園小学校卒業式が行われました。
この日のために、在校生は様々な準備をしてきました。
1年生が描いた似顔絵や、4年生が木版画とコラージュで作った壁面の絵、飼育園芸委員が育てたパンジーが会場を彩っています。
ステージには、6年生の係が作ったテーマ看板も飾られています。
5年生が演奏した曲が流れる中入場する6年生の姿は晴れやかでした。
式の中で、テサロニケの信徒への手紙一5章13節から18節が読まれ、
大矢校長からは次のようなお話がありました。
「6年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
保護者の皆様におかれましても、お子様方のご卒業おめでとうございます。また、今日までの東星学園小学校へのご理解とご協力に厚く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
さて、いま読んでいただいた聖書朗読に、「弱い者たちを助けなさい。」とあります。
これは、助ける側が主体、つまり、主語となって書かれている言葉ですが、これを、逆の立場から読めば、私たちは「助けてもらってよい」ということになります。
そこで、私は、卒業生の皆さんにお伝えしたい。
人を助けることはもちろん大切なことではありますが、どうか、人に助けてもらえる人であってください。
聖書に「主を信頼せよ。そうすれば必ず助けてくださる。お前の歩む道を一筋にして、主に望みを置け」とあります。
神様は、人を通して、あなたに語りかけ、あなたに寄り添い、あなたを抱きかかえ、あなたを希望と喜びの溢れる地へと連れていってくださいます。自分の限界・弱さを謙虚に認め、他者を信頼し、自らが倒れる前に他者に依り頼むことも必要です。
また、今日の聖書朗読箇所には、「絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい」ともあります。
卒業していくみなさん、どうか、祈りを忘れずに。
聖書に、「天が地を高く超えているように わたしの道は、あなたたちの道を わたしの思いは あなたたちの思いを、高く超えている。」とあります。
祈りは神様と親しく話し合うことです。
自分の願っていることを十分に伝え、その上で、神様が返して下さる応えを、自分の願い以上に尊いものとして、感謝して受け取り、祈りを続ける人でいてください。
短い話ではありましたが、人は弱ってしまったときは、人に助けてもらっていいのだということ。
実はこのことで、あなたは神様からの力をいただいて強く生きられるのだということ。
そして、もう一つは、絶えず祈ること。
祈りは神様としたしく語り合うことであること。
その語り合い、つまり、祈りの結果、神様から与えられるものは、願ったものとは異なるものとなるかもしれないけれど、そこにこそ、希望の先にある宝物が秘められていることをお伝えして、私の餞の言葉といたします。」
在校生を代表して、司会の5年生が話す中で、1年生からのメッセージが紹介されると、会場は一段とあたたかい空気に包まれました。
卒業生の挨拶と、呼びかけの言葉は堂々としていて、6年間の成長を感じさせてくれるものでした。
「希望の先へ」のテーマをもって東星学園小学校を卒業するみなさん。
それぞれの進む道が希望に満ちたものになりますように。
卒業おめでとうございます。
【東星学園小学校】