本日12月11日、日本社会事業大学清瀬キャンパスにおいて、学長の横山彰先生、社会福祉学部長の村田文世先生ご列席のもと、日本社会事業大学と東星学園高等学校との高大連携協定の締結式が執り行われました。
東星学園はカトリックのミッションスクールです。カトリック学校には使命があります。その使命は、キリスト教信者を増やすことではありません。キリスト教徒家庭の子女の教育を専門にする学校でもありません。また、いわゆる社会に通用する人材を育成することでもありません。カトリック学校の使命はただ一つ。それは、教育を通して世の人に、喜びのたよりを知らせることです。
私たちが知らせることを使命としている喜びのたよりとは何かと申しますと、それは、「あなたは大切な人です」というメッセージです。「あなたは大切な人である」。このメッセージが、世のすべての人に、一人の例外もなく送られている。私たちは、この喜びのたよりを知らせるために学校を続けています。
あなたは大切な人である。このことを人に知らせるためには、それを言葉にするだけでは伝わりません。人は、自分が大切にされる経験を経て、初めて自分は大切な人なのだということを、知ります。
そのためには、人を大切にすることのできる人が必要となります。社会の仕組みとしては、社会事業—Social work—という取り組みが不可欠です。社会事業とは、もともと教育・医療・住宅・災害支援・福祉など、人々の生活向上に寄与するさまざまな事業全般を含む概念で、とりわけ、生活困難者や要支援者を対象とした支援に特化した分野を社会福祉というのだと思います。Social workは社会福祉援助活動(社会福祉実践)のことで、日本社会事業大学は、日本で最も歴史のある福祉専門大学です。その建学の精神は、忘我友愛、窮理窮行、平和共存であるとうかがいました。この3つの柱は、宗教の有るなしの違いはありますが、東星学園が大切にしている精神と共通します。
忘我友愛。これは、「友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない」というヨハネ福音書15章13節そのものであり、また、キリスト自身の生涯を表す四文字であると言えます。
窮理窮行という言葉は、東星の創立者フロジャク神父が常に仰っていた「生きることは愛すること 愛することは行うこと かぎりない愛の実践を」と通底します。
さらには、平和共存は、まさに今日のカトリック教会が最も重要視していることがらの一つです。今年5月に教皇に選ばれたレオ14世は、就任後最初の演説で”Peace be with you”(あなたがたに平和があるように)とスピーチしました。
このように、日本社会事業大学の建学の精神は、キリスト教と通ずるものがあり、東星学園の創立者の精神とも、方向性を一にします。
東星学園は、日本社会事業大学と連携を取りながら、福祉・医療・教育のまち清瀬において、人間教育の光を灯しつづけてまいります。

校長 大矢正則