ある日の外遊びの時間、子ども達はいつものように元気に園庭で三輪車に乗ったり、先生とサッカーや、ボールで遊んだり、縄跳びや鬼ごっこ、かくれんぼをしたりして、楽しそうです。そして、
いつものように、何人かのお友達がキウイの木の下で「ダンゴムシ」を探しています。たくさん見つかり三輪車の荷台に乗せていました。幼稚園の虫眼鏡を使って、じっと覗いているお友達もいます。
(やれやれ、ダンゴムシも災難だなぁ。)私はそう思いながら、
「たくさんみつかったねえ。でも、見終わったら三輪車からもどしてあげようね。」
と、話した時、子ども達は真剣に観察していたためか、みんなは無言。外遊びが終わったら私が元の場所に返してあげようと思いました。
「みんなー、お部屋に入りまーす。」
先生の声が聞こえました。子ども達はお部屋に戻ります。私が草取りをしようと用意していたその時、
T君とO君が両手を優しく合わせたようにしながらキウイの木の下に戻って来て、
「ダンゴムシさんを逃がすんだ。」と言いながら、手の中を見せてくれました。合わせた手の中にはたくさんのダンゴムシ。見つけた場所に、
「ダンゴムシさん、ありがとね。」
と言いながら一匹ずつ優しく逃がしていました。その姿を観て、
温かく、そして優しい気持ちになりました。子ども達がそのように成長して行くこと、素敵ですね。
神様、お家の方にも感謝です。
私が「ありがとう!!どういたしまして。」と、ダンゴムシの代わりに二人にお礼を言いました。
(清瀬市 東星学園幼稚園)